第6章

1人より10人の強さ
食料主権を地域に取り戻す

完全な自給自足を1人で実現しようとすると、膨大な土地・時間・スキルが必要になる。しかし10人で少しずつ分担すれば、それぞれの負担は1/10になり、食の多様性は10倍になる。

感じる
知る
理解する
動く
屋外の地域マルシェ・物々交換会の手描きイラスト。神社の境内のような広場に長テーブルが並び、近所の人々が持ち寄った野菜・保存食の瓶・種袋が広げられている。「山田さんの味噌」「佐藤農園の大根」「〇〇さんの梅干し」「〇〇さんのピクルス」「固定種トマト」などの手書きラベルが並び、「自家採取の種、差し上げます。お持ち帰りください。」「物々交換歓迎」の看板が立つ。3〜4名の大人が穏やかに交流している。

6-1 / 1人と10人

分担することで何が変わるか

1人でやろうとすると
1
倍の負担・1種類の強み
  • 栽培・保存・調達をすべて1人でこなす
  • 体調不良・不作のときに詰む
  • 失敗しても相談できる人がいない
10人で分担すると
10
倍の多様性・1/10の負担
  • 菜園・発酵・農家つながり・種を分担できる
  • 誰かが不作でも他の人がカバーできる
  • 失敗を笑い合い、次に活かせる仲間がいる

江戸時代の農村コミュニティが何百年も食料危機を乗り越えてきた理由がここにある。個人の自給力をコミュニティで束ねることが、最も強靭な食料安全保障システムだ。

6-2 / 5つの取り組み

今日から始められる、コミュニティ自給の形

野菜シェア
玄関先から始められる
育てすぎた野菜を玄関先に置くだけ。「ご自由にどうぞ」の張り紙1枚で始められる。LINEで「余っています」と投稿するだけでもOK。
廃棄ゼロ・食費削減・近所付き合いの復活。
物々交換・スキルシェア
お金を介さない経済圏
野菜と手作り味噌を交換・料理スキルと菜園スキルを交換・種と苗を交換。LINEで「○○と交換したい」と投稿するだけで始まる。
インフレが進むほど物々交換の価値が相対的に高まる。
コミュニティ菜園
複数家庭で共同管理
近隣の空き地・休耕地・屋上を借りて複数家庭で共同管理。費用・労力・収穫を分かち合う。
1人では難しい規模の栽培が可能に。食の多様性も確保できる。
食料備蓄の相互扶助
地域の食料バンク
保存食を「地域の食料バンク」として共有する仕組みを作る。災害時・急な困窮時に助け合える基盤。
個人の備蓄の限界を超えた「共同の食料安全保障」が成立する。

6-3 / LINEコミュニティの使い方

この章の実践はすべて、LINEから始まります。

メインルーム(全体)
お題への回答・収穫報告・質問・なんでも。まずここから。
毎週月曜お題更新・随時参加歓迎
種の交換
持っている種・欲しい種を投稿。郵送・手渡しでやり取り。
随時投稿歓迎
野菜シェア・物々交換
余り野菜・保存食・苗の交換情報を投稿する場。
随時投稿歓迎
地域別グループ
エリアごとのつながりを作る。農家情報・イベント告知も。
地域を投稿すると仲間が見つかる
ダーチャ日和 LINEオープンチャット
タネと、土と、あなたと。——食料自給に関心のある仲間が集まる無料のコミュニティです。匿名・読むだけOK。まず入ってみてください。
今週のお題:あなたの地域で、食について話せる人はいますか?
例:「近所に家庭菜園をしている人がいることを最近知った」「まだ誰もいない、だからここに来た」——どんな答えでもここから始まります。
たくさんの仲間が参加中
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